子どもの神経症
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子どもの神経症診断
●あなたのお子さんの、心の病気を、早めに診断してみませんか?
●「うちの子は、どこかへん?」と感じたら、まず神経症を疑ってみてください。
●指しゃぶり、チック、吃音(どもり)など。これらの症状は、
心の病気の前兆症状として現れることが多いです。
決して、安易に考えてはいけません。

(本文より)

【子どもの神経症について】


心理的な要因が原因で、精神的、身体的な面で起こる機能的障害を、神経症といいます。子
どもの神経症は、精神面、身体面、行動面の三つの分野に分けて考えます。

(1)精神面の神経症……精神面で起こる神経症には、恐怖症(ものごとを恐れる)、強迫症状(周囲の者には理解できないものに対して、おののく、こわがる)、不安症状(理由もなく悩
む)、抑うつ感(ふさぎこむ)など。混乱してわけのわからないことを言ってグズグズしたり、反対に大声をあげて、突発的に叫んだり、暴れたりすることもあります。

(2)身体面の神経症……夜驚症、夜尿症、頻尿症(頻繁にトイレへ行く)、睡眠障害(寝ない、
早朝起床、寝言)、嘔吐、下痢、便秘、発熱、喘息、頭痛、腹痛、チック、遺尿(その意識がな
いまま漏らす)など。一般的には精神面での神経症に先立って、身体面での神経症が起こることが多く、身体面での神経症を黄信号ととらえて警戒します。

(3)行動面の神経症……神経症が慢性化したりすると、さまざまな不適応症状となって行動面に現われてきます。不登校もその一つですが、その前の段階として、無気力、怠学、無関心、無感動、食欲不振、引きこもり、拒食などが断続的に起こるようになります。パンツ一枚で出歩くなど、生活習慣がだらしなくなることもあります。

こうした神経症が現われると、親は、子どもを包む家庭環境を猛省しなければなりません。た
いてい親は、その原因を外の世界に求め、「いじめが原因だ」「先生の指導が悪い」などと言ったりしますが、まず反省すべきは、家庭環境です。子どもの側から見て、神経質な環境(こまごま言う)、威圧的な環境(ガミガミ言う)、過干渉的な環境(上から何でも押しつける)、過関心的な環境(気が抜けない)になっていないかを反省します。子どもが家の中で、のんびりと、くつろげるような状態を大切にします。今回の診断テストで、高得点だった人ほど、注意してください。

食事・睡眠・
言語の問題
過食、拒食、異食、偏食             
好き嫌い、小食、食事がのろい         
不眠、悪夢、早朝起床、寝言、うわごと     
夜驚症、夢中遊行(ねぼけ)                         
就寝拒否、寝る前のぐずり、夜泣き               
緘黙(外の世界では無言)                           
自閉傾向(心の疎通ができない)                  
吃音(どもり)、失語症、あがり症
習慣の問題 指しゃぶり、爪かみ、髪いじり
歯ぎしり、唇なめ、つば吐き                     
ものをなめる、鼻ほじり、ものいじり              
固着(特定のものをいつも持っている)         
潔癖症(手洗いグセ)                               
疑惑症(臭いかぎ)                                  
自慰、異物挿入、肛門刺激、早熟 
感情・行動の問題 かんしゃく発作、激怒                        
不安発作、ぐずり、恐怖症、嫉妬深い         
抑うつ(ふさぎこみ)、取り越し苦労               
拒否症、嫌悪症、分離不安                        
対人恐怖症、人見知り、内弁慶外幽霊          
高所恐怖症、閉所恐怖症                           
赤面恐怖症、赤面症、声を震わす               
生活習慣がだらしない、無秩序                    
強迫傾向、取り乱し、混乱しやすい                
無表情、しかめっ面、無感動                       
涙もろい、ため息、すぐ泣く         
赤ちゃんがえり、下の子いじめ      
反抗、盗み、乱暴、暴力、火遊び      
破壊的行為、残虐性、いじめ        
動物虐待、いじわる、仲間はずれ     
虚言、妄想、うそつき、言い逃れ       
収集グセ、特定物へのこだわり       
家出、帰宅拒否、行動拒否           
散らかし、無頓着、無気力、無関心     
かみつき、凶暴行為、野獣的行為      
緩慢行動(動作が鈍い)           
怠学、不登校、引きこもり、燃え尽き 
身体の問題 自家中毒(慢性的な嘔吐)、腹痛、便秘  
興奮すると心拍増加、呼吸異常    
ぜん息、仮性ぜん息      
心因性のじんましん、アレルギー    
チック、貧乏ゆすり           
夜尿、遺尿、頻尿          
慢性的な頭痛、下痢、筋肉痛      
排尿、排便障害、トイレが長い       
口臭、口乾(水をよく求める)    
慢性的な眼病、ものもらい          
脱毛症、円形脱毛症    
慢性的な原因不明の発熱 
(採点のし方、判定のし方については、本文をおよみください。)

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